先日SNSで「母という呪縛 娘という牢獄」という本を紹介している投稿を見ました。
内容がとても興味深かったので早速Kindleで購入し一気に読んでしまいました。
31歳の女性が母親を殺害しバラバラにした事件です。
これだけを聞くとなんて酷いことを!!恐ろしい!と思ってしまいます。
しかし、母親を殺害するということはそれほどの理由があるということです。
犯行に及んだ娘あかりは、幼い頃からずっと母親の監視下で育てられ母親の思い通りに行かないと体罰や暴言、脅し、屈辱などで辛い日々を過ごしていました。
母親はとにかく教育に関して厳しく、あかりを医者にするという母親の勝手な願望を押し付け、国立大学への進学のため監視の下浪人生活9年も続けさせました。
そして、とうとう彼女は母を殺害してしまうのです。
とっとと家を出ればすむ話。と思うけど、彼女は何度も家出をしています。しかしその度に連れ戻されます。最後は探偵までつけて。
毒親という言葉がありますが、私はこの言葉が好きではないのだけど、この母親に対してはこの言葉以外には当てはまらないと思ってしまいました。
本の中では母と子の詳細なやりとりが書かれています。
ここまで子どもを支配したいのか?と思うぐらい異常な母親の行動。
途中、こちらまで苦しくなってしまうぐらい。
幼少期の体験
それは、私の幼少の頃のことを思い出すと少し似たようなところがあったからだと思いました。
夕食のおかずが食べれないと「残さないで全部食べなさい!」と手が出る。
それでもなかなか食べようとしない私に今度は「イヤなら食べるな!」と茶碗を私に投げつける。
自分の思い通りにならなければ、「言うことを聞かないわがままな子!」と押し入れに閉じ込められたりトイレに閉じ込められたり。
それなのに、欲しいおもちゃはだいたい買ってもらっていて当時流行りのリカちゃん人形のセットでよく遊んでいました。
ピアノに習いに行かせてもらったり習字を習ったり。
母は洋裁をやっていたのでお揃いのワンピースを着せてもらったり、お出かけは可愛い服に帽子、バッグ、エナメルの靴、冬にはコートにブーツ...まぁまぁオシャレに着せてもらっていました。
父は仕事でいないことが多く、年の離れた妹ができるまでは母と私の2人きり。
私は思い通りにできる動くお人形みたいなかんじだったのかな。
その後、妹ができると妹が可愛くなり、今度は「お姉ちゃんなんだからちゃんとしなさい!」
そのうち妹と比較して、「あんたは何をやってもダメなんだから!」
この頃の私は自分を卑下する弱い子どもでした。
しかし、元々の性格が楽天的な部分があったようで、押し入れに入れられても暗闇の中1人妄想にふけっていました。
友達も多く、勉強は好きではなかったけど学校へ行くのが楽しみでした。
母がいないからだったのかもしれないけど。
そんな私だけど、あかりさんに比べれば全然大したことないと思うけど、母親としては、大なり小なり似た性質のところはあったと思います。
そして、父親の存在。
あかりさんの父親は別居生活。
母親は専業主婦で父親の収入で生活をしていました。
ここもよく似ています。
トラウマ
最近知ったことですが、私ぐらいの年齢の親のまた親は、戦争を体験している人が多いと思うのです。その親が戦争で軍隊で体罰を受けたり、戦地での様々な体験でとても傷ついたりしていて、そうした人たちが戦後に感情を抑えきれずに、子どもをたたいたり体罰を与えるというケースがあるようです。
私の母が最近、お父さんは嫌いだった!と言ったことがあったんです。
確かにお爺ちゃん(わたしから見たら)は厳しい人という印象でした。
お爺ちゃんはどこの戦地だったのか詳しいことは知らないのだけど、戦争体験者です。
もしかしたら、私の母は父親から厳しく体罰も受けていたのかもしれません。
このような戦争から帰還した人が抱えるトラウマが連鎖し子どもたちに影響を与えるということが最近わかって来ているようです。
子どもは他所の家庭のことはわかりません。
親から言われたことされたことがおかしいと気づけません。
他所の家庭も同じだと思っています。
ていうかそんな疑問も持ちません。
疑問を持ち始めるのは学校へ行くようになってから。
子どもは親の所有物ではないんです。
親のストレス発散を子どもにぶつける。
私も自分の子どもにそうしたことはなかったか?
思い返してみたら、そんなに怒るほどのことでもないのに子どもたちを怒っていたこともあった気がします。
私は親にされたことは自分の子どもにはしたくないという思いがあったので、そういうことはなかった..つもりでいるけど、覚えてないだけかもしれません。
子どもたちはわりと何でも相談してくれたし、一緒によく遊んだしお喋りもしたし、反抗期も特になく親子関係は良好だったと思うけど、
上の子が20歳のとき、弟ができて寂しい思いをさせたかもしれないし、厳しいことも言ったかもしれない..ごめんね。と誤りました。
子どもはそんなこと何も思ってないよ。と言ってくれたけど、気づかってくれたんだと思います。
親と子。
一番身近にいて、親は子どものことをわかっているようでもけしてそうではないんですよね。
一人の人間を育てるんだから、親も初めてのことで未熟。
親も子どもから教わることがたくさんあります。
「母という呪縛 娘という牢獄」
私は子育ては終わりましたが、色々考えさせられました。
